厚真町は6日、4月1日付で起業型地域おこし協力隊として任命した神奈川県鎌倉市出身の和光大さん(30)に委嘱状を交付した。プロサーファーでありながら映像の自主制作も手掛けており、「ファンを厚真に呼べるようなイベントを開いていきたい」と意気込んでいる。
和光さんは幼少期からサーフィンに親しみ、中学卒業後、競技力向上のためにオーストラリアへ留学。現地の高校、専門学校を経て帰国した後、2012年に日本プロサーフィン連盟のプロトライアルに合格し、公認プロとなった。
その後は国内ツアーをはじめ、インドやスリランカ、アイスランドなど世界各国を旅した経験も持つ。その傍ら企業やブランドのプロモーション映像を手掛けるほか、自らのライフワークを通してドキュメンタリー映画を自主制作。ファンやサポーターに向けて各地で上映するといった活動も行ってきた。
今後は厚真町を拠点に活動し、「(自らが)見てきたものを地域の方やファン、サポーターにシェアできるようにしていきたい」と話す。委嘱状を交付した宮坂尚市朗町長は「厚真町はフィールドが広く、さまざまなバージョンの地域おこし協力隊が活動している。経験などを生かして、いろんなことを私たちにアドバイスしてほしい」と今後の活躍に期待を寄せた。