白老町は、新生児が生まれた世帯に紙おむつ、ミルクなど防災用品の計12点をセットにした「我が子リュック」を贈る取り組みをスタートさせた。6日、町子育て支援課の職員が町川沿の家庭を訪れ、「生まれた赤ちゃんのために」とリュックサックを届けた。
この活動は、町の子育て支援パッケージ事業の一環。町消防本部の消防士長谷川秀平さん(32)が昨年の第47回全道消防職員意見発表大会(全国消防長会北海道支部主催)・道南地区大会で発表した防災対策のアイデアを町が採用した。自治体による配布事業を提案する長谷川さんの発表は最優秀賞を受賞した。
防災リュックは、紙おむつやミルク、使い捨て哺乳瓶、バスタオルなど乳幼児用品を詰めたもの。平時から家庭に用意しておくことで、赤ちゃんの命を守る災害への備えになる。
この日、家庭にリュックサックを届けた職員は「子どもための備えを用意しなければと考えていたところ。寄贈を受けてうれしい―という声をいただいた」とし、「リュックの寄贈を契機に防災について家庭で話し合う時間をつくってもらえたら」と話した。
町は今後、配布事業を継続し、災害に強いまちづくりを進める考えだ。