赤紫色のクリンソウが5月25日、白老町のポロト湖上流部、ウツナイ川で咲いていた。
サクラソウ科の多年草で、山あいの湿潤な場所に育ち、町内では森林地帯を流れる清流の川岸や湿地帯に群生する。名は、花が何段にも重なって咲く姿が仏閣の屋根に立つ「九輪」に似ていることにちなむ。
初夏を迎えた新緑の森の中は木漏れ日で明るく、せせらぎのそばで咲いている高さ40~80センチの花は、色鮮やかに映えている。
町内に住む読者(67)が「紙面を明るく彩って」と白老支局に投稿した。今時期が見頃で、6月中旬まで観賞を楽しむことができそう。ポロト湖ビジターセンターの職員は「日当たりのいい所に咲くクリンソウの花を大切に見守って」と話している。