旅の安全を祈願 「ぱしふぃっくびいなす」出港 白老港でカムイノミ

  • ニュース, 白老・胆振東部・日高
  • 2022年6月3日

 日本クルーズ客船(大阪市)の大型客船「ぱしふぃっくびいなす」(2万6594トン)は2日午後6時半、白老港第3商港区を出港した。白老アイヌ協会(山丸和幸理事長)は出港に際し、埠頭(ふとう)でアイヌ民族の儀礼カムイノミを執り行い、旅の安全を祈願した。

 白老港で伝統儀式が行われたのは、同船が寄港した2017年5月以来5年ぶり2回目。初回はアイヌ民族博物館職員が儀式を取り仕切った。

 この日は同協会の山丸理事長や新井田幹夫前理事長、竹田敏雄副町長ら9人が厳かな雰囲気の中、いろりの火を囲むように座り、青森へ向かって出発する同船の旅が安全に続くようにと祈りをささげた。また同協会の会員2人がムックリを演奏し、旅立ちに花を添えた。

 山丸理事長(73)は「乗客の皆さんが白老を訪ねてくれたことに感謝し、心を込めて祈った。安全で楽しい思い出が残る旅になるように願っている」と話していた。

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