むかわ町の宮戸小学校(金澤堅一校長)は2日、同町宮戸の斉藤哲成さん(52)が所有する田んぼで全校田植え体験を行った。同校は来年3月末で閉校になるため、学校行事としての田植えはこれが最後。児童10人は思いを込めて手植えした。
地元の農家に田んぼの一部を使わせてもらい、毎年行っている。昨年と一昨年は、新型コロナウイルスの感染拡大や天候不良により中止となったため、学校行事としては3年ぶり、3年生以下にとっては初めての田植え体験となった。
児童たちははだしになって用意された1アールほどの田んぼに入り、15センチほどまで成長した「ゆめぴりか」の苗を丁寧に手植え。泥だらけになりながら、楽しい時間を過ごした。6年生の辻野宗一郎君(12)は「少し足がぬかるんで難しいところはあったが、みんなでにぎやかにできてよかった。3年前よりもうまくできた」と笑顔を見せた。
斉藤さんは「(宮戸小として田植えは)最後になるので、上手に育て、稲刈りまで持っていきたい。記念に残る行事になれば」と話していた。