むかわ町が加盟する恐竜化石を生かしたまちづくりを進める組織「にっぽん恐竜協議会」(会長、竹中喜之むかわ町長)に今年度、石川県白山(はくさん)市が新たに加わった。5月下旬にオンライン開催された同協議会の総会で関連議案が提出され、可決した。これで同協議会の加盟は全国9自治体となった。
同協議会は2018年、むかわ町をはじめ、兵庫県丹波市、同丹波篠山市、熊本県御船町で船出。その後、群馬県神流(かんな)町、岩手県久慈市、福井県勝山市、徳島県勝浦町が加わり、昨年度まで8自治体で構成していた。
新たに加わった白山市は、白亜紀時代の地層から多くの化石が産出されており、この春には肉食恐竜の足跡化石が見つかった。恐竜の全身骨格や足跡化石、復元模型などが陳列される恐竜館や化石発掘体験広場などを集約した施設「白山恐竜パーク白峰」を開設するほか、勝山市とも距離的に近いことなどから加盟に至った。
同協議会の規約には、恐竜化石を活用した交流のほか、地域の魅力に関する情報の相互発信や災害発生時における応援協力なども盛り込まれている。むかわ町経済恐竜ワールド戦略室は「一自治体では広がりにくく、時間の経過とともに薄れていくことも、仲間が増えることで盛り上げていけるのでは。恐竜化石以外のつながりも深めていけたら」と話している。