250人収容に拡張へ ブウベツの森キャンプ場 来月めど100人分増 白老

  • ニュース, 白老・胆振東部・日高
  • 2022年6月2日

 コロナ禍を背景に、屋外レジャーに注目が集まっている中、白老町の大西林業は、同町石山の山林に開設するブウベツの森キャンプ場の総面積を現在の1・5倍に広げ、収容定員を7月をめどに150人から250人に拡張する。キャンプブームが利用者増の追い風になることを期待している。

 白老町が先月発表した昨年度の観光入り込み客数では、白老地区(社台~北吉原地区)の町内キャンプ場を含む屋外レクリエーション施設の利用者が5万9909人で、前年度を5671人上回った。同キャンプ場は年間約7000人が利用しており、総面積と収容定員の拡大で1万人の利用者を見込む。

 総面積は自社で使っていた土地を整備し、現在の約2ヘクタールから約3ヘクタールに拡大。フリーサイトは18区画から35区画に、自動車の乗り入れ可能なオートサイトは30区画から48区画に増やす。大西潤二社長は「木漏れ日のある憩いの森が魅力だが、夜間は星空も美しいと評判なので、夜空が樹冠にふさがれないサイトも造る」と意気込んでいる。

 大西社長は、小型機械と人力による間伐を主体とした持続可能な環境保全型林業の実践者。2016年に推進団体「北海道自伐型林業推進協議会」を立ち上げ、持続可能な林業の普及や担い手育成に力を入れており、そのための研修会も同キャンプ場で開催している。

 今年はキャンプを楽しみながら自然整備などを体験する「ブウベツミーティング」を開いていく考えで、初回を12日午前9時から拡張整備中のキャンプ場で開き、ボランティアで枝拾いや草刈りをしてもらう。問い合わせは同キャンプ場事務局 電話0144(82)3852。

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