川崎市多摩区で2019年、私立カリタス小学校=同区=の児童ら20人が刃物を持った男に殺傷された事件は28日、発生から3年となった。
同小を運営する学校法人「カリタス学園」は同日午前、追悼ミサを開き、児童や保護者ら約250人が参加した。新型コロナウイルス対策のため、昨年に続き学校関係者向けにオンライン中継も行われた。
同校では昨年から、ボランティアによる通学路の見守り強化などが行われている。倭文覚教頭(65)は「子どもたちも次第に回復してきている。皆さまの協力のおかげです」と話した。
事件は19年5月28日朝に発生。スクールバスを待っていた児童ら20人が刃物で切り付けられ、同小6年の女子児童=当時(11)=と、別の児童を送りに来ていた外務省職員の男性=同(39)=が死亡した。容疑者の男=同(51)=は直後に首を切って自殺。容疑者死亡のまま書類送検され、横浜地検は不起訴処分とした。