白老東高校(小川政博校長)は26日、白老町の魅力の発見をテーマに「地域学」の授業を同校で開いた。3年生15人が、町内で活動する地域おこし協力隊員らから地域の良さを見つけるヒントを学んだ。
同校は道教育委員会の「北海道CLASSプロジェクト(地学協働活動推進実証事業)」指定校(2021~23年度)で、地域学は同プロジェクトに基づく3年生の選択科目。
この日は、地域との調整役を担う地域コーディネーターの佐藤雄大さん(29)と、地域おこし協力隊員で野草民泊野だて=同町竹浦=を運営する野田和規さん(25)、安田裕太郎さん(27)が講師として来校。3班に分かれた生徒たちの中に入り、車座になってまちの隠れた魅力などについて対話した。
安田さんは「まちの人たちの暮らしが交わるところに魅力がある。感性のアンテナを磨いて」と語り掛け、野田さんは「得意なことや好きなものがあれば、言葉や性別、国を超えて共通の友達ができる」と趣味などを通じてまちの魅力発見につなげる方法があることを伝えていた。
授業を受けた畠山未来音(みらん)さん(17)は「ありふれていると思っていた自然や人の優しさに白老らしさがあると分かった。動画作りの参考にしたい」と笑顔を見せた。
今年度の地域学では、秋ごろをめどに白老の魅力をアピールする動画を作る。来月は映像製作の専門家を招いて授業を行う予定だ。