白老虎杖小学校(関東英政校長、34人)は25日、全校児童によるごみ拾いを同町虎杖浜のアヨロ海岸で行った。自然愛護の心や地元の環境をよりよくしていこうとする心を養おう―と、1998年から25年間続ける活動。快晴の空の下、児童らはごみ袋を手に張り切って取り組んだ。
関東校長は、ごみ拾い前に「皆さんが拾うのは、海を汚すだけでなく海の生き物がのみ込んで健康被害に遭ったりもするごみです」と活動の意義を説明した。
活動には児童31人のほか教職員12人、室蘭海上保安部7人、白老町環境町民会議4人、町生活環境課2人も加わった。同保安部は、同校の四半世紀にわたる海岸清掃に対して昨年7月に「海の日」海事関係功労の保安部長表彰として感謝状を贈った縁で初参加した。
計56人が長靴、手袋姿で海岸を散策し、ペットボトルやビニールひもなどを拾い、ごみ袋に集めた。約30分で集まったのは可燃ごみ10キロ、不燃ごみ5キロ。5年生の櫻井音翼(とおた)君(10)は「去年よりごみが少なくなっていた。海がきれいになってうれしい」と笑顔を見せた。
海上保安庁では毎年6月を海洋環境保全推進月間と位置付けており、児童らの活動を目の当たりにした同保安部の担当者は「活動を通して海をどんどん好きになってもらいたいし、地元の海を守ろうという気持ちをさらに強めてくれたら」と目を細めていた。