むかわ町は24日、再生可能エネルギーを中心に電源開発、発電、電力供給などの事業を展開する「バンプージャパン」(東京)と災害時における包括連携協定を結んだ。同日、町役場に併設する町産業会館で協定書を交わした。
同社は町内二宮にメガソーラー(大規模太陽光発電所)を設置し、2018年8月から稼働。胆振東部地震が発生した際には、避難する町民にドライフードや携帯電話の充電機器を届けたほか、町に可動式ソーラーバッテリースタンドを寄贈するなど支援してきた。
協定内容は▽災害時における電力供給▽公共施設の脱炭素化に向けたエネルギー供給▽地域の脱炭素化に向けた支援―など。竹中喜之町長は「事前復興の視点も持ちながら、脱炭素やSDGs(持続可能な開発目標)、防災につながる形で御社と連携を展開できればと考えている。創造的復興・創生に向けて共に歩んでいきたい」と協力を呼び掛けた。
同社が災害時における電力供給などで連携協定を結ぶのは、道内自治体ではむかわ町が初めて。同社の井土光夫代表取締役は「エネルギーに関するノウハウをむかわ町に供給したい。密なる連携を含めていろんな取り組みを展開できれば」と話していた。