郷土の歴史学ぶ 鵡川高1年生、イモッペ生活館見学

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  • 2022年5月24日

 むかわ町の鵡川高校(三村素道校長)の1年生は23日、同町の歴史や産業などを学ぶ「むかわ学」の一環で、宮戸地区のイモッペ生活館を訪れた。生徒約50人が地域住民の話や施設見学を通して、まちの歴史や文化に理解を深めた。

 むかわ学は地域について学び、課題解決につなげる学習。この日は鵡川大漁地蔵尊奉賛会の北村修会長が講師を務め、江戸時代にイモッペ地蔵が町内の海岸で打ち上げられたエピソードや市街地ができる以前の鵡川地区について説明した。

 「明治時代、本州からの開拓者により、イモッペ生活館の辺りは町内で最も早くに栄えた」と言い、「この場所を中心に多くの人が喜びや悲しみを共有してきた」と語った。

 生徒たちは、アイヌ民族が使っていたとされる衣装や工具、刀、ヒグマの毛皮など施設内の展示物をスマートフォンのカメラに収めたほか、隣接する地蔵堂、八王子千人同心追悼の碑を見て回った。吉村洋斗さん(15)は「むかわに住んでいるが、新しい発見があり、まちについて深く知ることができた。僕たちの後の世代にもまちの歴史を伝えていきたい」と話していた。

 1年生のむかわ学では今後、自然や産業、化石、福祉などの分野ごとに座学と現場でのフィールドワークを通して地域について学んでいく。

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