むかわ町穂別地区で、新たに整備したサテライトオフィスを活用した交流促進の取り組みが始まった。9日には町民有志が運営するコミュニティーレストラン(コミレス)が試験的にオープンしたほか、まちなか再生検討会による野菜販売などがあり、地域ににぎわいが生まれた。町は同オフィスへの企業誘致と並行して住民の交流拠点づくりも進めており、「魅力あるまちづくりのきっかけになれば」と期待する。
地域の住民でつくるコミレスは同日、8月に運用を開始したサテライトオフィスのお披露目会を兼ねて開かれた。室内はテーブル席のほか、個室4部屋、キッチンカウンターを用意。フリーワイファイを完備し、感染症対策として出入口での検温、消毒とパーティションも設置している。
外はあいにくの空模様だったが、木のぬくもりがあふれる空間にパンやコーヒーの香りが漂い、住民たちが会話に花を咲かせた。屋外ではダイコンやカボチャ、長イモなどの野菜を安値で販売し、買い物客にも好評だった。
コミレスを開催した「コミレスを考える会」副代表の田中波留美さん(68)は「病院からも近く、多くのお客さんが来てくれた」と手応えを語る。ボランティアスタッフも募りながら、当面の間は定期的に開く予定で「小中学生にも足を運んでもらいたい。気軽に立ち寄れる場所になれば」と話す。
穂別地区のサテライトオフィスは、平日午前9時から午後5時まで開放(予約がある場合は予約優先。同5時以降と土日祝日の利用は予約が必要)。当面の間、無料で使用できる。
予約の申し込み、問い合わせは町経済恐竜ワールド戦略室 電話0145(45)2118。