安平町、共同墓を整備 利用申請受け付け 墓じまい 増加に対応

  • ニュース, 白老・胆振東部・日高
  • 2021年10月13日

 安平町は、早来、追分の両地区にある墓地内にそれぞれ共同墓を整備した。少子高齢化、核家族化といった社会情勢の変化や経済的理由などにより、墓を撤去する「墓じまい」が進むことを見据えた措置。共同墓の設置に合わせ、町は11月末まで今年度の利用申請を受け付けている。

 やむを得ない事情で墓の維持管理や継承が難しい昨今の情勢に加え、2018年9月に発生した胆振東部地震で町全体の1000基を超える墓が全壊、半壊などの被害を受け、墓じまいの増加に拍車がかかっていた。

 町は9月末までに町内の早来栄町と追分青葉の墓地に各650体ほどを収容できる共同墓を建立。約50年使用できることを想定しており、建設費として今年度の当初予算で約1200万円を計上した。

 共同墓を使用できる条件は、(1)申請者が町内に住所または本籍があり、管理している焼骨を納骨する場合(2)申請者は町内に住所、本籍はないが、以前町内に住所または本籍があった故人の焼骨を納骨する場合(3)町が管理する墓地に納骨している焼骨を改葬して共同墓に納骨する場合。

 料金は1体に付き3万円(町民以外は1体5万円)。申し込みには申請書や住民票、火葬・改葬の許可証などが必要となる。申請書は町役場総合庁舎税務住民課、追分地区の総合支所住民サービス課の窓口で配布している。今年度の申請期限は11月末までだが、来年度以降も4月から受け付ける。

 問い合わせは、町税務住民課 電話0145(22)2940。

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