新ひだか町静内真歌の丘のシャクシャイン像前で23日に開かれる第75回シャクシャイン法要祭は、新型コロナウイルス感染症の緊急事態宣言延長などを鑑み、規模を縮小して開かれる。
シャクシャインはアイヌ民族の長。約350年前に松前藩の圧政や過酷な搾取に立ち上がり、道内各地のアイヌ民族の協力を得て静内からクンヌイ(渡島管内長万部町)まで攻めたが、幕府の援軍に阻まれ後退、松前藩との和睦の席で謀殺された。
法要祭は、人間平等の理想と民族自衛のため和人と戦った英傑の霊を慰めるため、チャシ(とりで)のあったシャクシャイン像前で開催しており、毎年観光客も含めて約300人の参加がある。
今年は、新ひだかアイヌ協会役員と静内民族文化保存会のメンバーのみで23日午前10時から供養を執り行う。