地域からいじめ撲滅 APSプロジェクト展開 厚真中

  • ニュース, 白老・胆振東部・日高
  • 2021年9月1日

 厚真中学校(阿部隆之校長)は、世界各国で行われるいじめ反対運動「ピンクシャツデー」にちなんで、地域からいじめ撲滅を訴える「APSプロジェクト」を展開している。地域の小中高生や教職員がいじめに関する思いを書いたピンクシャツ型のカードを町内施設などで展示し、いじめのない社会への思いを発信する。

 2007年にカナダで始まった運動に着想を得て、昨年から行っている取り組み。ピンクシャツデー月間は2月だが、同校では生徒会執行部が主体となって夏の時期に独自に企画。今年は8月20日からスタートした。

 今年度は、同校生徒や教職員以外に厚真中央小学校、厚真高校にも協力を依頼。児童、生徒、教職員から総勢約270人にいじめ撲滅に関する決意やメッセージを書いてもらい、集まったカードを洗濯干しのようにつなげて役場庁舎内や小中学校、町内公共施設など9カ所でPRしていく。

 生徒会長の久保大斗さん(14)=3年=は「厚真からいじめをなくすのが目標なので、今後さらに視野を広げて伝えていきたい。町の皆さんにしっかり見てもらい、取り組みを知ってもらえたら」と意気込みを語る。カードは今月24日まで、役場庁舎や厚真地区の小中学校のほか、青少年センターや総合福祉センター、総合ケアセンターゆくり、あつまスタードーム、厚真郵便局、苫小牧信用金庫厚真支店に設置している。

(Atsuma Pink Shirt)

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