日高振興局に 感謝の花束 みついし農協

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  • 2021年8月11日

 新型コロナウイルス感染症の影響で苦境に立たされている日高管内の花き生産者を支援しようと、日高振興局が職員対象に花を購入する企画を実施したことに対し、みついし農協の酒井薫組合長は6日、北村英則振興局長にデルフィニウムの花束を贈って感謝した。

 管内では、みついし農協が「みついし花だより」のブランド名で花の産地として知られ、同農協の組合員と新ひだか町静内、浦河町の農家がデルフィニウムを中心に栽培している。

 2020年度の販売実績は、コロナ禍で冠婚葬祭向けの切り花需要が減ったことなどから、655万本、約6億円となり、前年より1億3000万円減少した。

 同振興局では、職員の家族で応援!ひだかの花産地「フラワーウォークin日高」を実施し、職員に対してデルフィニウムの小花束(7本)を1500円、中花束(14本)を3000円、大花束(21本)を4500円で購入を呼び掛けた。45束の申し込みがあり、振興局内の旧農業改良普及センター東部詰め所で、6日に商品の引き渡しが行われた。

 花束はこの際に贈られ、酒井組合長が「振興局職員のこのような取り組みは、生産者にとって大変ありがたい。コロナで気持ちも沈んでいる時、花を飾って少しでも心を和ませてほしい」と感謝して手渡した。受け取った北村振興局長は「職員が家に飾ることで、少しでも産地を応援したい」と激励した。

 同行したみついし農協の三浦直己営農部長によると「需要の減少で単価が落ちている上、この暑さで生育が進み過ぎて花が早く開花し、出荷が追い付かない」という二重の影響を受けているという。

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