高校野球南北海道大会 あす開幕―粘りの駒大苫、打線の道栄、継投の苫中央

  • スポーツ, 野球
  • 2021年7月16日

 第103回全国高校野球選手権大会南北海道大会は17日、札幌円山球場で開幕する。室蘭支部からは駒大苫小牧と北海道栄、苫小牧中央が出場する。コロナ禍で2年ぶりとなる夏の甲子園に挑む東胆振勢3チームの熱戦を展望する。

 支部予選で接戦を物にしてきた8大会連続出場の駒大苫は開幕戦に登場する。相手は11年ぶりに札幌支部代表となった立命館慶祥。予選2試合で12得点1失点と攻守にバランスの取れたチームのようだ。

 駒大苫は支部予選2試合を完投したエース石橋利久(3年)、登板機会のなかった林勝宏(同)の左腕コンビの出来が勝敗を左右しそう。突如として訪れる不調の波を抑えれば、チームの上位進出が一気に現実味を帯びてくる。

 野手陣は予選で打率6割超えの橋本奏人(2年)、荒木凜(3年)の中軸が好調。春の道大会1回戦でわずか1得点と振るわなかった悔しさを集大成の一戦にぶつけたい。

 道栄は1回戦で函館支部代表の知内と対戦する。知内は支部予選3回戦まで2桁得点、好調な打線に要警戒だ。

 道栄主戦の小沼快登主将(3年)が好調。支部予選2試合で力投を披露していたエースが力を発揮できれば流れをつかめそう。春まで背番号1を背負った濱中拓(2年)も控えており、継投リレーも期待できる。

 春の道大会は打線が爆発し決勝まで勝ち上がった。支部予選では2桁安打の試合がなかったが、打線が奮起すれば上位も狙える布陣だ。

 苫中央は初戦で札幌支部の強豪・北海と対戦。北海は支部予選2試合を無失点の五回コールドで勝ち上がる圧倒的な強さを見せた。

 苫中央はエース宮田文仁(3年)とサイドスローの池翔空(3年)、140キロ超えの直球が武器の斉藤優汰(2年)に安定感がある。継投策がはまれば最少失点に持ち込めそう。

 打線は4番笹原匠主将(3年)と5番時田流波(同)の主軸が支部予選で当たりがなかった。長打力を誇る2人の爆発に期待したい。3番三浦琉生(同)は支部予選代表決定戦でサヨナラ打を放って勢いがある。

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