全日本大学選手権に学生運営者として参加―北洋大・大嶋日茉梨さん「次は選手たちと一緒に」

  • スポーツ, 野球
  • 2021年7月9日

 北洋大野球部主務の大嶋日茉梨さん(4年)が、6月に東京都内で開かれた第70回全日本大学野球選手権記念大会に学生運営者として道内から唯一派遣された。各種業務をこなしながら、同大部員より一足先に全国舞台を経験。「夢がかなった。次は北洋大の選手たちと一緒にこの舞台に立ちたい」と笑顔で語った。

 新型コロナウイルスの影響で2年ぶりに開催された全日本選手権は、大学野球界のビッグタイトルの一つ。主催する全日本大学野球連盟加盟の全国26連盟から代表27校が出場してトーナメント戦を展開し、慶応大(東京六大学)が34年ぶり4回目の頂点に立った。

 大嶋さんは大会前半の3日間、メイン会場の明治神宮野球場に常駐し試合運営に奔走。特に1回戦の上武大(関甲新学生)―西日本工業大(九州地区北部)、2回戦の慶応大―和歌山大(近畿学生)2試合で念願のアナウンスを担当した。

 打者紹介やファウルボールの注意喚起といった基本案内に加え、イニング間にグッズ販売の告知、スポンサー紹介、感染症対策の呼び掛けなど気の抜けない作業が続いた。「最初は緊張したが、ミスなくかまずに終えることができて良かった」と胸を張る。

 他連盟から派遣された学生運営者との交流にも花を咲かせた。選手200人規模の野球部をサポートするマネジャーや、学生野球大会の運営を専門とする人など「全員がプロフェッショナル。たくさん勉強になった」。

 江別市出身。北洋大野球部OBで2学年上の兄・海斗さんの影響もあり野球が好きになった。札幌大谷高時代からマネジャーを経験。卒業後は理学療法士を目指して千歳市内の大学に進み、札幌学生野球連盟の札幌大谷大でもマネジャーを務めたが、「もっと野球に打ち込みたい」と2020年に前苫小牧駒沢大へ編入。主務として「選手が困ることなく活動できるように」と奮闘の日々を送る。

 8月には明治神宮野球大会(11月、東京)出場に向けた最初の関門、秋季1部リーグ開幕が迫る。北洋大は選手23人と少数精鋭ながら、5月の春季リーグで3位と健闘した。プロ野球日本ハムファイターズで活躍中のOB伊藤大海(23)ら「先輩たちに倣って個人個人がプライドを持って練習している」ことは良く知っている。「全員がベストナインに入るくらいの気持ちを持って頑張ってほしい」と期待を寄せた。

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