第103回全国高校野球選手権大会南北海道大会室蘭支部予選最終日は3日、とましんスタジアム=苫小牧=で各ブロック代表決定戦が行われた。Bブロックは北海道栄が浦河に6―0で勝利し、3年ぶり29回目の南北海道大会(17日開幕、札幌円山球場)出場を決めた。Cブロックは苫小牧中央が苫小牧東とのタイブレーク十三回に及ぶ激闘を1―0で制し、4年ぶり6回目の支部代表に決まった。Aブロックの駒大苫小牧と合わせて室蘭支部からは3校が同大会に出場する。
▽Bブロック代表決定戦
浦 河
000000000=0
00004002X=6
北海道栄
(浦)下向―別所
(北)小沼、藤田―奥山
?新田(北)
?竹内雄祐(浦)小沼(北)
▽Cブロック同
苫小牧東
000000000 0000 =0
000000000 0001x=1
苫小牧中央
(延長十三回タイブレーク)
(東)猪田―前川
(中)池、宮田―笹原
?長谷川稜(東)
神経戦に競り勝つ 苫中央
十三回にまで及ぶ激闘を制した苫小牧中央。完投した苫小牧東の先発・猪田との神経戦に競り勝った。
両チームとも譲らずスコアボードには0が並び続けた。延長十回からはエース宮田(3年)が継投。「思い切った継投で流れを変えようと思った」と渡邊監督。宮田は「先発の池が頑張ってくれたので、何とかつなげようと思った」と話した。
十三回から無死一、二塁に走者を置くタイブレークに突入。先攻の苫小牧東の攻撃では、1死満塁のピンチをダブルプレーで切り抜けた。宮田は「コントロールミスだけはないように投げた」と振り返った。
十三回裏、前の回のダブルプレーに絡んだ二塁手の3番三浦(3年)がバットで魅せた。無死満塁で回ってきた打席は狙い球を決めずに入ったと言い、「初球から振ろうと思った」。サードへの強襲ライナーを放って決勝点を挙げた。「投手陣が頑張ってくれた。決めることができてよかった」と笑みを浮かべた。
無失策の守備も勝利を呼び込んだ。渡邊監督も「二遊間が特にいい動きをしてくれた」と評した。三浦は「南北海道大会でも守備からリズムをつくりたい」と力強く語った。
浦河に零封勝ち 道栄が南道大会切符
北海道栄が浦河に零封勝ちし、南北海道大会の切符を手にした。中盤から当たり始めた打線と堅い守備で快勝した。
2番新田が一振りで試合を決定づけた。五回1死一、二塁でレフトスタンドに先制の3ラン本塁打を放り込んだ。
真ん中低めの変化球を狙い通りに打ち返し、公式戦初アーチ。打った瞬間は「フェンス直撃かと思った」という打球は、伸びてスタンドイン。「南北海道大会でも長打力でチームに貢献したい。円山でも本塁打を狙う」と抱負を語った。
先発した小沼主将(3年)は8回3分の2を投げて無失点。八回には安打を打たれた後のバント処理をダブルプレーに仕留めるなど、軽快なフィールディングも披露した。「ヒットを打たれても刺す自信があった。練習の成果を出せた」と語った。
五回には新田の本塁打で援護を受けた。次打者だった小沼はホームで新田とハイタッチ。小沼は「新田のパンチ力を信じていた。苦しい展開の中での本塁打はさすが」とたたえた。
浦 河 打安点
(2)別所 400
(6)山岸尚 420
(1)下向 410
(9)山本 300
(7)竹内雄祐 310
(5)鳥井 310
(3)吉津 300
(8)杉本 310
(4)松田晴 300
3060
振球犠盗残失
300031
投手 回 安 責
下向 8 7 6
北海道栄 打安点
(7)3臼井 410
1藤田 000
(8)73新田 313
(1)8小沼 320
(3)川越 200
R3梶川 000
H蝦名 100
87川本 000
(9)佐々木 300
(4)菊富 300
H4松澤 110
(6)柳原 410
(2)奥山 301
(5)上阪 410
5近藤 000
3174
振球犠盗残失
132360
投手 回 安 責
小沼 82/3 5 0
藤田 01/3 1 0
苫小牧東 打安点
(7)長谷川稜 610
(8)木村英 500
(4)長谷川涼 410
(6)高田 510
(9)蛯子 400
(5)木村元 510
(1)猪田 520
(3)富塚 300
(2)前川 410
4170
振球犠盗残失
323192
投手 回 安 責
猪田 120/3 8 0
苫小牧中央 打安点
(5)橋本 500
(6)前田 300
(4)三浦 621
(2)笹原 400
(3)時田 400
(9)西村 510
(7)真田 510
(1)池 330
1宮田 100
(8)渋木 310
3981
振球犠盗残 失
2450130
投手 回 安 責
池 9 6 0
宮田 4 1 0