大学野球の道学生野球1部春季リーグ最終第5節は22、23両日、とましんスタジアム=苫小牧市=で2試合が行われた。北洋大は東京農業大北海道オホーツクに連敗。6勝3敗1分けでリーグ3位となった。東農大が9勝1敗で優勝し、2大会連続17回目の全日本大学選手権(6月7日開幕、東京)切符を獲得。函館大が8勝1敗1分けの2位だった。
また、個人賞の発表もあり北洋大の玉置真都(1年)=長野松本国際高卒=が新人賞と指名打者でベストナインを獲得。苫小牧市出身の高橋飛雅(3年)=札幌日大高卒=が外野手でベストナインに輝いた。
新型コロナウイルスの影響で2年ぶり開催となった今リーグは4月24日に開幕。道内6大学が参加し、競技12日間にわたって2回戦総当たりを繰り広げてきた。
23日
【第5節】
▽2回戦
東農大オホーツク(9勝1敗)
030000010―4
000000000―0
北洋大(6勝3敗1分)
(東)石澤、伊藤―古間木
(北)小田原、蓮田、臼井大、柳原―臼井彗
?工藤、上原(東)
22日
【第5節】
▽1回戦
北洋大(6勝2敗1分)
000000010―1
00000201X―3
東農大オホーツク(8勝1敗)
(北)福田翔、臼井大―臼井彗
(東)林、伊藤―古間木
?臼井彗(北)上原、古間木(東)
【順位】
(1)東京農業大北海道オホーツク 9勝1敗
(2)函館大 8勝1敗1分
(3)北洋大 6勝3敗1分
(4)旭川大 4勝6敗
(5)北海道教育大旭川 8敗2分
(5)北海道教育大函館 8敗2分
【個人賞】
表彰選手
最高殊勲選手 布田剣真(東農大4年)
最優秀投手 林 虹太(東農大3年)
優秀選手 石郷岡亮(函大4年)
優秀投手 村田澪斗(函大3年)
首位打者 上原大那(東農大2年)
守屋秀明(東農大4年)
新人賞 玉置真都(北洋大1年)
ベストナイン
投手 林 虹太(東農大3年)
捕手 古間木大登(東農大4年)
一塁手 金子 隼人(東農大2年)
二塁手 佐藤 太陽
三塁手 上楽 開土(旭教大4年)
遊撃手 上原 大那(東農大2年)
外野手 守屋 秀明(東農大4年)
外野手 角田航太朗(旭教大3年)
外野手 高橋 飛雅(北洋大3年)
指名打者 玉置真都(北洋大1年)
―北洋大・秋の優勝へ進化誓う より隙のないチームへ
2大会連続の春季リーグ制覇を達成した東農大に、攻守に引けを取らない戦いを見せた。成田主将(3年)が「思っていた以上に互角に戦えた」と振り返るように1回戦を1―3。優勝の目がなくなり、精神的に難しい状況で挑んだ2回戦も0―4と健闘した。
また2試合で失策なしと、大滝監督が常々口にする「投手を中心とした守りの野球」を体現することができたのも、秋季リーグに向けた大きな収穫になった。
前チームの主力が多く残る東農大、函大の2強と「十分戦えることが分かったはず」と監督。投手の無駄な四球を減らし、犠打の精度を向上させるなど細かい部分を修正して、より隙のないチームに進化させていく構え。「やる気は全員ある。あとはいかにその気になって野球に打ち込めるか」と期待する。
成田主将は「目の前で東農大が優勝し喜ぶ姿を見て、すごく悔しかった。出た課題をしっかり詰めていけば秋の優勝も狙える」と前を向いた。
(函 大3年)