駒大苫高卒コンビが闘志― 大学野球・北洋大、最終節で東農大と激突

  • スポーツ, 野球
  • 2021年5月21日

 道学生野球1部春季リーグの北洋大は22、23両日、とましんスタジアム=苫小牧市=で東京農業大道オホーツクとの最終節2試合に臨む。ここまで6勝1敗1分け。新型コロナウイルスによる出場校辞退に伴い先に全日程を終了した函館大(8勝1敗1分け)や、対戦する東農大(7勝1敗)との優勝争いを制するには2勝が必須条件。大滝敏之監督は「一戦ごとに成長している」と好感触を得ながら、最終戦を見据える。

 伊藤大海(プロ野球北海道日本ハムファイターズ)らが抜け部員23人の少数精鋭になっても、強敵と互角に渡り合えることを証明した。今月中旬に深川市で行われた函大との第4節。昨年から投打の要を担う選手が多く残った相手に、1戦目は延長十二回の激闘の末4―4で引き分け。2戦目こそ2―5で競り負けたが、次節につながる試合はできた。

 打力でチームをけん引したのは、昨年の秋季リーグで新人賞に輝いた遊撃手の大沼恒介(2年)=駒大苫小牧高卒=。1戦目で驚異の6打数5安打をマークすると、2戦目でも安打を放ちリーグの首位打者争いに名乗りを上げた。「タイトルのことは気にしていない。あくまでもチームのために戦った結果、表彰で名前が呼ばれたらうれしいし、自分にとってプラスにもなる」と冷静だ。

 東農大は2019年の全日本選手権4強入りに貢献した投手林虹太(3年)、捕手古間木大登(4年)らが残る堅守のチーム。「函大戦で自信が付いた。体を開き過ぎず、逆方向に打つ意識を徹底させたい」と話す。

 投手陣では右腕福田翔大(2年)=駒大苫高卒=が函大2戦で先発。不調のため登板を控えるエース右腕後藤晟(3年)に代わる柱として奮闘を続けている。

 初の公式戦連投に「正直不安はあった」と言うが、四回途中7安打3失点だった1戦目に比べ、2戦目は五回途中5安打、自責点1と試合をつくった。「疲れでうまく力が抜けてコースにしっかり投げることができた」。大滝監督は「臼井大輝(3年)と共によく頑張ってくれている」と評価する。

 対戦校の相次ぐ出場辞退で2節連続で不戦勝になるなど、実戦から遠ざかっている東農大だが打線も侮れない。福田翔は「気負い過ぎず、いまの自分にできるベストなピッチングをして抑えたい」と闘志を燃やす。

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