第60回記念春季北海道高校野球大会室蘭支部予選最終日は15日、とましんスタジアム=苫小牧市=でA、B両ブロックの代表決定戦が行われた。午前のAブロックは、八回を終えて駒大苫小牧が苫小牧中央に7―4でリードしている。
また、同日午後のBブロックでは北海道栄と苫小牧東が激突した。
【Aブロック】
▽決勝
駒大苫小牧
00001060―
20200000―
苫小牧中央
(駒)林、石橋―田中結、北山
(苫)斉藤、宮田―笹原
?津田2、荒木、佐藤(駒)時田(苫)
14日
【Bブロック】
▽準決勝
苫小牧東
0120025―10
1000000―1
大谷室蘭
(七回コールド)
(東)長谷川稜、福田―前川
(大)今谷、酒井、高橋―石井
?長谷川稜(東)
?高田2、猪田(東)
―苫東 長谷川稜、投打に活躍
苫東の2年生長谷川稜が投打に活躍を見せた。投手陣唯一のサイドスロー右腕として先発し、「力勝負しないように」と打ち取る投球を徹底。初回こそ重盗で先制点を奪われたが、6回を60球の3安打1失点にまとめた。「ベストピッチングだった」と胸を張る。
打っては4点リードで迎えた後半七回の先頭で三塁打。続く木村英(3年)の適時打で本塁生還を果たすなど、大量5得点のきっかけをつくる一打でチームのコールド勝ちに貢献した。
「きょう一番調子の良い投手として先発を任せた。しっかり役割を果たしてくれた」と前川監督は目を細める。中学時代までオーバースローの本格派投手だったが、「横手投げで球威があれば、抑えられる」と監督の助言を受け昨秋からフォームを変更。その成果が早くも春に実った。
チームは先発全員安打の15安打を放って昨年秋に続く2大会連続のブロック決勝進出。長谷川稜は「打席に立つと必ず打ってくれる雰囲気があって安心する」先輩ら仲間たちと共に夏1回、春4回の甲子園出場を果たした古豪再興を見据える。