北洋大野球部は15、16両日、深川市民球場=深川市=で行われる道学生野球1部春季リーグ第4節で強豪函館大と激突する。リーグ屈指の投力を誇る同校撃破の鍵を握るのは、ここまで2勝を挙げるサイドスロー右腕の臼井大輝(3年)=埼玉狭山ケ丘高卒=と4番で捕手の臼井彗暉(2年)=北海道栄高卒=。投打の要に成長した2人が、真価の問われる一戦に向け闘志を燃やす。
中継ぎ要員の臼井大はリーグ開幕戦(4月24日)の対道教育大旭川で五回からリリーフし安打わずか1の無失点投球。続く第3節の道教育大函館戦(5月9日)では、「先発と同じタイミングで準備はしていた」と二回無死一塁からマウンドを任され、3安打9奪三振の快投で勝利に貢献した。
「たまたまです」と謙遜する臼井大だが、今季は長いイニングの投球や連投も想定して、ブルペンで投げ込む回数や球数を増やすなどこつこつと体力強化に励んできた。大滝敏之監督は「丁寧にストライク先行で投げることができている」と活躍に目を細める。
函大は左打者7人をスターティングメンバーに名を連ねる。「配球を工夫しながらテンポ良く打たせて取るピッチングで、チームに流れを持って来たい」と臼井大は話す。
昨年は1年生ながら指名打者として実戦経験を積んでいた臼井彗。4月の第1節こそ「久々に捕手として出場する公式戦だったので緊張した」と無安打に終わったが、函教大との第3節では2試合共に複数安打と大暴れ。チーム屈指の打力をようやく発揮した。
きっかけをくれたのは、1番を担う苫小牧出身の中堅手高橋飛雅(3年)。「ボールの下を見るイメージ」とのアドバイスを受け、手打ちになっていた自身の打撃を下半身主導に修正することができたのは大きかった。
捕球時の構え方や配球といったリード面も、「先輩たちが話しやすい雰囲気をつくってくれているおかげ」と細かくコミュニケーションを取りながら日増しに自信を付けている。「捕手はチームの要。もっと信頼を得ていきたい」と意気込む。