苫工、大谷室蘭に惜敗―苫高専は静内に力負け〔春季道高校野球室蘭支部予選〕

  • スポーツ, 野球
  • 2021年5月13日

 第60回記念春季北海道高校野球大会室蘭支部予選第5日は12日、とましんスタジアム=苫小牧=でBブロック2回戦2試合が行われ、苫小牧高専が静内に0―7の八回コールド負けを喫した。苫小牧工業は北海道大谷室蘭に1―2で惜しくも競り負けた。

 A、Bブロックともに4強が出そろった。Aブロック準決勝は第6日の13日、駒大苫小牧―伊達緑丘と苫小牧中央―室蘭栄の2試合が行われる。Bブロックは第7日の14日に北海道栄―静内と道大谷室蘭―苫小牧東。決勝は15日に行われる。

 ▽Bブロック2回戦

苫小牧高専

00000000 ―0

20002111x―7

静 内

(八回コールド)

(苫)遠藤―菅谷

(静)吉原―角

?小林、田代(静)

北海道大谷室蘭

000000002―2

000010000―1

苫小牧工業

(北)今谷、酒井―石井

(苫)長舩、泉田―北澤

?長谷川(北)

?石井(北)岩舘、安岡(苫)

―苫工 9安打も決定機逃す

 9安打を放つもチャンスで決め切れなかった苫小牧工業。1点リードの九回表、大谷室蘭に逆転を許し、1―2で競り負けた。平山監督は「ここぞの一本が出なかった」と声を落とした。

 先発の長舩(2年)が五回まで毎回3人で抑える好投を見せた。継投したエースの泉田主将(3年)も粘りの投球で八回まで無失点リレーを続けた。平山監督も「ピッチャーはよく抑えてくれた」と評した。

 打撃は安打を重ね、随所でチャンスをつくりながら「もう一本」がなかった。八回には1死満塁で得点できず、流れは大谷室蘭に傾いた。九回表には2死満塁で大谷室蘭の4番石井の適時打で2失点。最終回の反撃も実らなかった。

 エースと主将の重責を背負う泉田は九回の失点を振り返り、「ああいう場面で抑えられるようにならなければ」と気を引き締めた。「制球を改善してストライク率を高めたい」と夏に向けて課題を語った。

―苫高専 実績重ね、夏に挑む

 苫小牧高専は、静内の先発吉原に安打1本に抑え込まれた。新型コロナウイルスの影響で試合の機会に恵まれず、実戦感覚を養えなかったことが響いた。平野監督は「夏までにしっかり練習試合を重ねていきたい」と意気込みを語った。

 コロナ禍で昨年10月まで活動が停止していた。秋季大会に出場できず、練習試合は今年に入って2回だけ。菅谷主将(3年)は「ゲーム慣れしていないことで、気持ちで負けていた部分はある」と悔しさをにじませた。

 打線は14三振を数えた。「練習ではバットを振れているけれど、打席では手が出ないことが多かった」と菅谷主将は振り返った。

 先発した遠藤(2年)は緩急を付けた投球で四回まで2失点と粘りを見せていたが、終盤にかけて制球に苦しみ四球が目立った。「力強いストライクを入れられるように下半身の強化から取り組みたい」。背番号1を背負う遠藤は再起を誓っていた。

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