駒大苫小牧高女子硬式野球部は、新年度の活動を本格的に開始し、1年生18人がメンバーに加わって新体制となった。大所帯となったことで各ポジションでの競争も激しくなり、より一層のチーム力強化が望めそうだ。茶木圭介監督は「強豪校との差を縮めるために強いチームをつくっていきたい」と抱負を語った。
同部は昨年4月に創部。現2年生24人が1期生として入部した。今年は1年生18人が新たにメンバーに加わり、部員は総勢42人の構成となった。
内野手の渋木菜都(1年)=苫小牧開成中卒=は苫小牧市出身者としては唯一の新入部員。小学1年で入団した飛翔スワローズで野球を始め、中学時代は札幌市内の女子軟式クラブチームに所属した。打撃では金田涼々(2年)を目標の選手としている。「金田さんのような長打力を身に付けたい」と意気込んでいる。
大阪府出身の安東寛乃(1年)は中学時代に所属していた府内の軟式野球クラブチームで内野手や投手を務めてきたが、捕手に転向して新たに挑戦する。「レベルの高いチームで野球ができることにわくわくしている」と声を弾ませた安東。「まずはレギュラー獲得を目指して頑張りたい」と気合十分だ。
1年生の入部は上級生の刺激となっている。1期生のみで行った最後の練習の際には「1年に負けない」と声掛けする部員もいたという。内野手の藤井華子主将(2年)は「合流前からいい刺激をもらっていた」と明かす。
11日から本格的に練習をスタートさせた。19日は体力測定が行われ、30メートル走やシャトルラン、立ち幅跳びなどの種目で身体能力を測った。茶木監督は「1年生がどれだけのものを持っているのか、2年生は1年間でどの程度成長したか確認できれば」と話す。
新入部員が加わったことで、練習前の声出しは昨年の1列から2列になり迫力が増した。茶木監督は「選手層が厚くなった。1年生は元気がよく、貪欲に練習に取り組む生徒が入ってくれた」と期待する。
今年は2年生にとっても初となる全国高校選手権大会出場も見据えて練習に励む。藤井主将は「スタメンの9人だけでなく、ベンチやベンチに入れなかった選手も含めてチーム一丸となって戦っていきたい」と新体制として挑む1年への意気込みを語った。