第22回全国高校女子硬式野球選抜大会(全国高校女子硬式野球連盟、埼玉県加須市主催)第3日は29日、埼玉県加須市の加須きずなスタジアムなどで3回戦が行われ、駒大苫小牧は神戸弘陵に0―7の五回コールド負けを喫した。
駒大苫小牧は一回に先制を許し、二回に二塁打3本などで3失点。小笠原、柴田の継投で立て直しを図ったが猛攻を抑えられなかった。打線は勝俣、嵯城の二塁打が出たものの後続しなかった。神戸弘陵は先発島野から3人の継投で零封。
29日に3回戦までが終了し8強が出そろった。決勝は4月2日に同スタジアムで行われる。
▽3回戦
駒大苫小牧
00000―0
1321X―】7
神戸弘陵
(五回コールド)
(駒)小笠原、柴田―勝俣
(神)島野、佐藤、日高―安藤
?勝俣、嵯城(駒)正代、師子鹿、宮城(神)
履正社2―1横浜隼人、岡山学芸館7―0京都明徳、埼玉栄6―5京都両洋、秀岳館3―1蒼開、京都外大西3―2至学館、開志学園7―0花咲徳栄、神村学園3―1福知山成美
―悔しさバネに、夏へ飛躍を
3回戦で3連覇を狙う強豪の神戸弘陵に0―7でコールド負けした駒大苫小牧。投打で持ち味を十分に発揮できなかった。「何もさせてもらえなかった」と茶木監督は試合を振り返った。
先発した左腕の小笠原が制球に苦しんだ。四死球がきっかけとなった失点が目立ち、「力不足を感じた」と小笠原。「夏までに精神的な部分も含めて鍛え直したい」と涙ながらに話していた。
打線は主砲で捕手の勝俣と7番一塁手の嵯城が放った二塁打2本にとどまった。神戸弘陵の先発島野の120キロ超で投げ込まれる直球への対応に苦慮した。9番二塁手の藤井主将は「低めの球の伸びがあって、球速以上の球威を感じた」と言う。
1回戦の叡明戦を含め2試合を通じて失策はなかった。「守り勝つ野球」を理想像に掲げる全員1年生のチームとしてこの点では一定の成果を上げた。茶木監督は「声はしっかり出ていて内外野の連係は取れていた」と評した。
全国選手権大会に向けて再起を図る構え。藤井主将は「1勝できたのは誇りに思いたい。悔しさをばねに練習してもう一度全国大会の舞台に戻ってきたい」。メンバーの思いを代弁した。