苫小牧の少年野球チーム、飛翔スワローズに所属する西田成柳(拓進小6年)がNPB(日本野球機構)12球団ジュニアトーナメント・コナミカップ2024(12月26日開幕、明治神宮球場など)に参加する北海道日本ハムファイターズジュニアの一員に当地からは唯一選出された。全道から応募した450人の中で秀でた才能を評価され、野球少年憧れの大舞台に立つ。
プロ野球各チームジュニアクラブが集う大会は4日間の日程で3ブロックに分かれた予選と上位4チームによる決勝トーナメントを繰り広げる。組み合わせも決まり、ファイターズジュニアは12月26日の初戦でベイスターズジュニアと対戦する。
2011年以来13年ぶりの頂点を目指すファイターズジュニアの今年度セレクションには全道の小学5・6年生の希望者が応募。3次にわたる審査があり、最初の動画審査、実地の各種プレー試験をパスしたメンバー16人が選出された。西田は「受かったときはとてもうれしかった」と振り返り、「選ばれたからにはスタメンに入りたい」と闘志を燃やしている。
ファイターズジュニアでもらった背番号は2。「飛翔でも背番号2を着けているから縁があると思っている」と西田は語り、「(日本ハムの)マルティネス選手も背番号2で同じ捕手。迫力があって豪快なスイングを尊敬している」と目を輝かせる。
飛翔の向井拡充監督は西田について「いつも野球のことを考え、試合では相手の隙を見逃さない選手」と語る。試合で積極的に声を出し、チームの士気を上げることを求めてきた。
7月にチームが出場した龍馬旗争奪西日本大会(高知県)では二塁打と三塁打を放つ活躍で優勝に貢献した。打撃面での課題を西田は「体が開いてしまったり、外角を引っかけてしまったりする」とし、父の佑真さんと二人三脚で毎日トレーニング中。朝は50回の素振りと100回のバドミントンのシャトルを打ち返す打撃練習に取り組み、夜はストレッチと体幹強化の補強運動を励行している。
試合当日まで1カ月を切り、本番が近づく。西田は「一本のホームランよりヒットでつないで、守備では投手が投げやすい捕手を目指す」とチームプレー第一で勝利へ意気込んでいる。