仲間の分まで活躍誓う―王子イーグルス・柴田 嗣斗(FW)

  • アイスホッケー, スポーツ, レッドイーグルス
  • 2020年10月30日
今週、日光戦に向け練習する柴田=白鳥王子アイスアリーナ

  アイスホッケー・アジアリーグの王子イーグルスが31、11月1両日に白鳥王子アイスアリーナ=苫小牧=で行われるジャパンカップ対栃木日光アイスバックス戦に備えている。ここまで6戦に出場し1得点4アシストとまずまずの成績を残すFW柴田嗣斗=しばた・つぐと=(23)は同ラインのFW相木隼斗=あいき・はやと=(21)がけがで無念の戦線離脱したことを受け、「隼斗の分まで」と意気込みを強くしている。

   昨年、東洋大から加入し、在籍2年目を迎えた柴田。菅原宣宏監督に「勝ち気で競り合いにも負けない体の強さがある」と期待をかけられていたが、昨季のアジアリーグレギュラーリーグでは28試合に出場して3アシストと振るわなかった。柴田は「レベルの違いを感じた1年だった」とルーキーシーズンを振り返る。

   今年は下半身を中心とした筋力強化に励み、体重を4キロほど落として俊敏性を高めた。成果はジャパンカップ開幕戦となった10日のホームゲーム、対横浜グリッツ戦で早くも表れた。第2ピリオド16分すぎ、自ゾーンでパックをキープした先輩FW越後智哉(28)を視認。「グリッツの交代ミスも分かった」ため、素早い状況判断で空きスペースに走り込み、縦パスをもらうと、GKと正面の1対1からリーグ初得点を決めた。

   その後は各戦で同じラインになった相木、越後と共に豊富な運動量と速さを生かした勢いある攻撃を展開。柴田が「いつもハードワークで、チーム一番の元気印」と頼もしさを言い表してきた相木は18日の東北フリーブレイズ戦を最後に離脱し、28日には脱臼癖のあった肩の手術に踏み切った。

   24、25両日のひがし北海道クレインズ戦では、悔しさを我慢してリンクサイドで仲間に声援を送る相木の姿を目の当たりにした。柴田は「次は自分がはつらつとしたプレーでチームを鼓舞する番」と腹をくくった。

   菅原監督は柴田に「相木のようにリンク中を走り回って、チームに流れを持って来てほしい」と期待する。対バックス2戦目の11月1日に24歳の誕生日を迎える柴田。「ホームゲームはファンがたくさん来てくださるので、より気持ちよくプレーできる。活躍したい」と語った。

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