駒大苫4強入りならず―秋季北海道高校野球大会

  • スポーツ, 野球
  • 2020年10月9日

 第73回秋季北海道高校野球大会は第5日の8日、札幌円山球場で準々決勝を行い4強が決まった。知内―北海、旭川実業―武修館の組み合わせによる準決勝は第6日の10日、同球場で行われる。

 ▽準々決勝

北 海

0120151―10

0000000―0

札幌日大

(七回コールド)

(北)木村、立花―大津

(札)前川、長谷川、宮武、高谷―森

?江口(北)

?杉林、江口(北)中島(札)

知 内

000000120―3

002000000―2

駒大苫小牧

(知)本庄、小島―小山

(駒)石橋、稲場、石橋、稲場、林―北山

 駒大苫は序盤のリードを守り切れなかった。三回に小田と津田の連打で好機を築き、本間の内野ゴロと小林の左前適時打で2点を奪った。1点を追った九回は1死一、二塁を逸機した。知内は七回先頭の安打に犠打、ゴロと暴投で1点を返し、八回は敵失で同点とした後、渡邊の適時打で逆転した。

―再起へ投打強化なるか

 左腕主戦の石橋(2年)は四回に連打を浴び、無死満塁のピンチを迎えたが、あわや適時打とされそうな当たりを野手の本塁好返球で切り抜け、続く打者を凡退させてチームの士気は高まった。

 だが、じりじりと追い上げる知内はしぶとかった。終了後、ベンチ前に整列したナインに佐々木監督は「スコアボードをしっかり見ておきなさい」と呼び掛けた。六回途中降板から一塁守備に就き、再び登板と総力戦に絡んだ石橋は小差の敗北を悔やみ、「来年こそ勝てる投手になりたい」と円山の地で誓った。

 初戦の2回戦では札幌第一に最大5点先行から八回で1点差まで詰め寄られた。今大会の2戦では、先行しながらも追い上げられる試合運びの甘さがチームの課題として浮かび上がった。

 さらにたどれば、室蘭支部予選決勝では、苫小牧東に八回で2点差を逆転され、九回で同点に戻したものの、延長十一回に及んだ激戦を切り抜けた。内野手で主将の佐藤(同)は「試合後半の弱さを克服できるよう、来季に向けて練習を積みたい」と言う。

 佐々木監督は「精いっぱいやったが、逃げ切れなかった」と語った。「投手陣の踏ん張りと勝負どころの打撃を強化しなければならない」として「体づくりからしっかりやっていきたい」と決心した様子だった。

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