第73回秋季北海道高校野球大会は第5日の8日、札幌円山球場で準々決勝を行い4強が決まった。知内―北海、旭川実業―武修館の組み合わせによる準決勝は第6日の10日、同球場で行われる。
▽準々決勝
北 海
0120151―10
0000000―0
札幌日大
(七回コールド)
(北)木村、立花―大津
(札)前川、長谷川、宮武、高谷―森
?江口(北)
?杉林、江口(北)中島(札)
知 内
000000120―3
002000000―2
駒大苫小牧
(知)本庄、小島―小山
(駒)石橋、稲場、石橋、稲場、林―北山
駒大苫は序盤のリードを守り切れなかった。三回に小田と津田の連打で好機を築き、本間の内野ゴロと小林の左前適時打で2点を奪った。1点を追った九回は1死一、二塁を逸機した。知内は七回先頭の安打に犠打、ゴロと暴投で1点を返し、八回は敵失で同点とした後、渡邊の適時打で逆転した。
―再起へ投打強化なるか
左腕主戦の石橋(2年)は四回に連打を浴び、無死満塁のピンチを迎えたが、あわや適時打とされそうな当たりを野手の本塁好返球で切り抜け、続く打者を凡退させてチームの士気は高まった。
だが、じりじりと追い上げる知内はしぶとかった。終了後、ベンチ前に整列したナインに佐々木監督は「スコアボードをしっかり見ておきなさい」と呼び掛けた。六回途中降板から一塁守備に就き、再び登板と総力戦に絡んだ石橋は小差の敗北を悔やみ、「来年こそ勝てる投手になりたい」と円山の地で誓った。
初戦の2回戦では札幌第一に最大5点先行から八回で1点差まで詰め寄られた。今大会の2戦では、先行しながらも追い上げられる試合運びの甘さがチームの課題として浮かび上がった。
さらにたどれば、室蘭支部予選決勝では、苫小牧東に八回で2点差を逆転され、九回で同点に戻したものの、延長十一回に及んだ激戦を切り抜けた。内野手で主将の佐藤(同)は「試合後半の弱さを克服できるよう、来季に向けて練習を積みたい」と言う。
佐々木監督は「精いっぱいやったが、逃げ切れなかった」と語った。「投手陣の踏ん張りと勝負どころの打撃を強化しなければならない」として「体づくりからしっかりやっていきたい」と決心した様子だった。