苫小牧駒沢大野球部が北海道学生野球1部秋季リーグ(6大学、2回総当たり戦)で21、22両日にとましんスタジアム=苫小牧市=を試合会場とする最終節に向けた調整を続けている。第4節で道教育大函館に2試合連続の五回コールド勝ちを収め、戦績を7勝1敗にして首位タイに躍り出た。地元開催のゲームでは同じく1位の函館大と優勝を懸けて激突する。エースで主将の伊藤大海(4年)は「最後はみんなで笑って終わりたい」と抱負を語った。
8月22日に開幕し、道内各地を舞台に長丁場の戦いを展開してきた1部秋季リーグが、いよいよ苫小牧で決戦を迎える。各チーム8試合を終えて苫駒大と函大が首位で並び、前回覇者の東京農業大北海道オホーツクが6勝2敗の3位につける。最終節で顔を合わせる函大は枯木匠登、村田澪斗ら2年生投手に力があるほか、打線では中軸に左の好打者がそろう。
対する苫駒大は試合を重ねるごとに攻守が熟成してきたようだ。打線は第4節の対道教育大函館2試合連続14―0で2勝をそれぞれ2桁14安打。今リーグ6試合出場で打率4割超とする主砲片岡新吾(4年)は「みんなバットがよく振れている」と好調さを代弁し、「いい結果で終われるように頑張りたい」と意気込む。
さらに快進撃を支えているのは鉄壁の守り。失策はここまで6チーム中唯一のゼロ。伊藤主将は「安心して投げられる。守りから流れをつくれているのは大きい」と感謝する。
遊撃手を務める佐藤嘉斗(4年)は「ピッチャーたちがリズムよく投げてくれるから、自分たちも守りやすい。打者ごとのポジション取りもことごとくはまっている」と胸を張る。接戦が予想される函大との最終節も守備の安定が勝利には欠かせない。「ここまで来たら失策なしで終わりたい」と話した。
対函大2連勝で文句なしの秋季リーグ初優勝。1勝1敗の場合は同勝敗同士によるプレーオフが行われる。大滝敏之監督は「うちも打線は活発だし、リズムよく守ることができている。最終節もミスなく飾ってほしい」と期待する。
とましんスタジアムで行われる最終節の日程は次の通り。一般観戦は可能。
【21日】
とましんスタジアム
▽午前9時 東農大オホーツク―旭川大
▽正午 苫駒大―函館大
清水球場
▽午前11時 道教育大旭川―道教育大函館
【22日】
とましんスタジアム
▽午前9時 函館大―苫駒大
▽正午 旭川大―東農大オホーツク
清水球場
▽午前11時 道教育大函館―道教育大旭川