第91回都市対抗野球大会北海道地区予選大会1次予選は6日までに、岩見沢市野球場などで二つに分かれたトーナメントの準決勝が行われた。WEEDしらおいはウイン北広島に3―2で競り勝ち、決勝進出を決めた。
オール苫小牧は5日の2回戦(栗山町民球場)に臨み、北海道ガス硬式野球部に2―5で敗れた。
2回戦でブレーブくしろに12―0と大勝していたWEEDしらおいは準決勝で接戦を制した。1点先行を追った六回、1死満塁で2番・社翔の遊ゴロが敵失を誘い、2者生還して逆転。七回に追い付かれたが、八回には無死二塁で暴投の間に走者がかえって勝ち越し、逃げ切った。
WEEDしらおいは4枠の2次予選(19日~、札幌円山球場)進出を懸けて11日に岩見沢市野球場で日本製鉄室蘭シャークスと対戦する。
結果は次の通り。
6日
▽準決勝(岩見沢市野球場)
WEEDしらおい
000002010―3
010000100―2
ウイン北広島
(W)太田、宮脇、二瓶―只野、八幡
(ウ)高橋、清藤、吉田―内山、笹原
日本製鉄室蘭シャークス9―0TRANSYS
▽同(栗山町民球場)
航空自衛隊千歳7―0函館太洋倶楽部、JR北海道硬式野球クラブ4―1北海道ガス硬式野球部
5日
▽2回戦(岩見沢市野球場)
WEEDしらおい
1301250―12
0000000―0
ブレーブくしろ
(七回コールド)
(W)宮脇、岡本、野澤―只野、八幡
(ブ)帰山、山崎、菊地優―林、粥川、櫻井
?桑田皓(W)
?小田
オール苫小牧
000110000―2
10101101X―5
北海道ガス硬式野球部
(オ)浦崎―中嶋
(北)鈴木、武笠、長江―中林
?安田、寺田一(北)
?古谷(北)藤沢(オ)
函館太洋倶楽部2―0札幌ホーネッツ
— WEEDしらおい、右腕3人、絶妙継投
WEEDしらおいが数少ない好機をものにし、投手リレーの右腕3人が粘った。先発の太田は6回3分の2を投げ2失点。中継ぎの宮脇から九回には無死満塁でマウンドを託されたルーキー二瓶が大ピンチを抑え、手に汗握る試合を制した。
太田は二回に適時打を許した。スライダーを狙われ、「打者の思惑通りに投げてしまっていた感覚があった」と振り返り、修正。三回以降は決め球のストレートとカットボールで三振を奪うなどテンポをつくった。チームが逆転後の六回裏には「逆転してくれた打線のため、特に力を入れて投げた」と話した。
しかし、ウイン北広島も底力を見せ、七回には同点に持ち込まれた。なおも2死二塁の場面で宮脇が救援し、火を消した。八回は三者凡退としたが、九回に2者連続四球を出すなど無死満塁の局面を迎えた。社監督はためらいなく函館大卒1年目の二瓶をマウンドに送った。
そこから好投が始まった。対した打者を遊ゴロの本塁併殺にさせ、続く2死二、三塁で次打者を右飛に仕留めた。活躍に二瓶は「足が震えるほど緊張していた」と明かすが、「何も考えずに八幡さん(捕手)のサイン通りの球を投げ込んだ」と言う。決勝では企業チームの日本製鉄室蘭シャークスとぶつかる。「次の登板があれば、しっかり抑えたい」と語った。
(W
TRANSYS5―3伊達聖ケ丘病院
▽2回戦(栗山町民球場)