安平町議会は19日に開かれた定例会で、退任する村井克彦副町長(64)の後任に田中一省総務課長(57)=写真=を起用する同意案を可決した。7月1日付で就任する。
田中氏は追分高を卒業後、日本国有鉄道勤務を経て、1986年7月に旧追分町役場入り。まちづくり推進課長補佐、健康福祉課長などを務め、2015年から現職。
選任理由について、及川秀一郎町長は「(18年9月の)胆振東部地震において防災担当という重責の中でリーダーシップを発揮し、今回の新型コロナウイルス感染対策に関しても迅速な対応に当たっている。各種イベント等において司会を務めるなど町民の信頼も厚い」と説明。田中氏は「これまでの経験を生かして町長を補佐し、一体感を持って震災復興、コロナ対策を町民と共に誠心誠意努める」とあいさつした。
退任する村井氏は臨時職員時代を含めて44年間勤務。15年2月に副町長に就任し、震災復興などで及川町長らを支えた。村井氏は「語り尽くせぬほどの経験年数だが、長いようであっという間だった」と振り返り「多くの方のご協力、ご助力により終えることができた。町民の方にも見えないところで支えていただいた」と感謝の言葉を述べた。