安平町議会定例会が18日に開会し、一般質問が始まった。今月限りで閉院が決まっている早来地区の医療機関「早来医院」(早来大町)に代わる後継事業者について、町は現時点で見つかっておらず、当面は「渡邉医院」(同)と「追分菊池病院」(追分本町)の2院で対応する考えを改めて示した。
梅森敬仁氏が「突然のことで住民が不安になっている」と指摘し、町側が答弁した。
町は、通院には従来からあるデマンドバスや循環バス、タクシーなど地域公共交通機関の利用助成を活用。早来医院で行っていたデイサービスやリハビリ、介護サービス事業については、町内にある別の高齢者施設等で請け負い、予防支援については地域包括支援センターなどで対応する。町健康福祉課は「地域医療体制の確保、充実に努める」とし、理解を求めた。
鳥越真由美氏は、町外で働く住民が多いことから、新型コロナウイルスに感染する可能性や感染者への誹謗(ひぼう)中傷対策を質問。町総務課は「人権問題として不当な差別、偏見はあってはならない」とし、冷静な思いやりを持った行動を呼び掛けた。併せて「何かあった時には役場の担当課や人権擁護委員に相談を」と促した。
このほか行政報告で、コロナ禍による社会変革に対応するため、オンラインなどを活用できるよう町内の光回線未整備地区を中心に整備を呼び掛ける誘致活動を行っており、18日時点で新たに175回線の申し込みを受けていることを説明。ネクスコ東日本が、道東自動車道「追分町インターチェンジ(IC)」周辺の上下線6カ所の既設案内板に「安平町」と表記した補助標識を取り付けたことも取り上げた。
児童にけが 賠償額報告 専決処分
安平町は18日に開かれた町議会定例会で、町職員が児童を負傷させたことに関する損害賠償額の決定と和解について報告した。
町によると、1月27日に町スポーツセンターで行われた放課後スケート教室で、指導に当たっていた男性職員が転倒した際、リンク上の椅子に座って休憩していた男子児童に追突した。児童は右鎖骨を骨折し、全治2カ月の診断を受けていた。
町が損害賠償金として14万3700円を支払うことで和解が成立し、専決処分を行った。