2018年9月に発生した胆振東部地震で被災したため、長期間利用を中止していた安平町早来北進の早来斎場は災害復旧工事がこのほど完了した。1日から再開し、利用されている。
町によると、町内には早来斎場と追分斎場(追分青葉)があり、早来斎場は年間60件ほどの利用があった。しかし、一昨年の胆振東部地震で火葬炉2基の耐火れんががはがれたほか、駐車場にも地割れによる陥没などが発生。崖崩れなどにより水道管も破損し、断水状態が続いていたため、発災直後から閉鎖していた。この間は追分斎場のみとなり、1日複数件の利用があることから、時間などを調整してやり繰りしていたという。
町は昨年4月から斎場の復旧工事を進め、施設や駐車場に関しては約2000万円を掛けて昨年末に完了。断水していた水道管は5月中旬にようやく通水できたため、震災から約1年9カ月ぶりに利用の再開に至った。町税務住民課の担当者は「今後は地震前と同じように使える」と話している。
斎場に関する問い合わせは、町税務住民課住民生活グループ 電話0145(22)2940。