新型コロナウイルス感染拡大防止に向けた北海道の外出自粛要請が解かれて初の週末となった6、7日、襟裳岬への観光客が徐々に増え、自然豊かな観光地としての人気を取り戻しつつある。
週末は両日とも晴天、微風の穏やかな天気に恵まれ、6日正午ころの駐車場には帯広ナンバー主体のマイカーが三十数台、7日には帯広ナンバーなどを中心に八十数台が駐車していた。
3カ月遅れで1日にオープンした観光施設の風の館では、展望室の望遠鏡で干潮の岩礁帯と寝そべるゼニガタアザラシ観察が人気。生まれたばかりの赤ちゃんアザラシとそばで慈しむような母アザラシを見つけた観光客の中から「かわいい!」の声が続出した。
両親、妹と日帰りドライブで来た礒辺翔太君(小学6年)は「遠くの海を見ていたら、水平線が何となく丸くなっているのが分かった。灯台のレンズが何枚も重なっている」と感激気味に話した。
駐車場には、ツーリングで訪れた帯広ナンバーで1980年代物の磨き抜かれた日産・スカイライン10台が目を引き、ドライバーは自慢げ。観光客らも興味を示していた。