5月31日の中央競馬の第87回日本ダービー(G1、芝2400メートル)を無敗の5連勝で優勝した、皐月(さつき)賞馬のコントレイル。生産した新冠町美宇のノースヒルズ(前田幸治代表)ではレース後、鳴海修司新冠町長をはじめ大勢の関係者が祝福に駆け付け歓喜に沸いた。
同牧場では15人ほどのスタッフがテレビを見て応援。ゴールの瞬間は大歓声が上がり、牧場責任者の福田洋志ゼネラルマネジャー(48)は「非常にうれしい。ファンの期待に応え良く走ってくれた」と笑みを浮かべた。
同牧場生産馬は日本ダービーで2013年にキズナ、14年にワンアンドオンリーで連覇している。桜花賞や秋華賞を制したファレノプシス(GI3勝)など中央競馬で活躍する名馬を多数輩出している。
レース後、牧場事務所には鳴海町長や日高軽種馬農協の須崎孝治副組合長、牧場関係者が集まり、牧場スタッフと共に万歳で勝利を祝った。
須崎副組合長は「(父の)ディープインパクト以来の強い馬。これからに期待したい」と秋の菊花賞を合わせた3冠に夢を膨らませ、鳴海町長も「うれしい限り、ディープ以来15年目の無敗の2冠。十分3冠を狙える。周囲の生産牧場の励みになる」と満面の笑みで話していた。
ノースヒルズでは、繁殖牝馬60頭のうち今年は50頭の子馬が誕生している。次の世代も注目される。