安平町安平地区のあびら農産物直売所が5月30日、今季の営業を開始した。初日は好天にも恵まれ、地元の旬の野菜などを買い求める多くの利用者でにぎわいを見せた。
直売所は安平671の国道234号沿いにあるログハウス風レストラン「あびら交流センター」に隣接する。安平地区の生産者や地域住民で組織する「あびらクラスターステーション推進機構」が運営している。
今季は、新型コロナウイルス感染拡大の影響で営業そのものが危ぶまれていたが、地域住民の思いに応えて予定より1週間遅れでオープン。初日は地元産のアスパラやキャベツ、レタス、豆などが並んだほか、鶏から屋、ハスカップカフェ移動販売車の来場もあった。
感染防止のため、店内の入場人数を制限して営業したが、直売所の前にはオープンを待ちわびた人で長い列ができ、アスパラや白菜が販売開始から1時間とたたずに売り切れるなど好評だった。
町内に住む六角トシ子さん(82)は「地元にいて年を取ると、なかなか遠くまでは行けない。安いし、新鮮だし、いいですね」と話した。直売所を担当する高林優一さん(51)は「まさかこんなに来てくれるとは思わなかった。予想以上です」と笑顔を見せていた。
直売所は毎週土、日曜日の午前10時から。当面の間は感染拡大防止の観点から時間を短縮し、午後2時までの営業となる。