新たな学びの形に 「あびらぼ」オンライン授業スタート 今後は探究学習なども計画

  • ニュース, 白老・胆振東部・日高
  • 2020年5月26日

 安平町が昨年度から行っている子どもの学びサポート事業「あびらぼ」は25日、インターネットオンラインによる授業「おうちdeあびらぼ」をスタートさせた。あびらぼでは7月半ばまでオンラインで授業を行い、その後については「状況を見ながらになるが、せっかく使えるようになったので、オンライン、オフライン双方の活用も検討し、新たな学びの形をつくっていけたら」としている。

 あびらぼは「教えない放課後教室」をうたった公営塾の位置付け。勉強という枠にとらわれず、他団体とのコラボや町外での課外活動といったプログラムを提供し、自らの興味や見つけた課題をテーマに創造力などを養っていく取り組みを展開してきた。

 しかし、今年度は新型コロナウイルスの感染拡大の状況を踏まえ、オンライン会議アプリの「Zoom(ズーム)」を使った授業展開に切り替えた。スタッフ3人が講師役、子どもと講師の仲介役、機材の調整とそれぞれの役割を分担し、町役場総合庁舎のスタジオから子どもたちにプログラムを発信していく。

 今回のオンライン授業は、小中学生合わせた21人が受講した。小学高学年の2コースと中学生コースに分かれて実施し、25日に行われた小学生コースではミュートやチャットの操作、使い方を確認したほか、自分の一番の思い出や宝物を出し合い、お互いに自己紹介をした。ネット上の大きなトラブルはなく、画面上の子どもたちからも笑顔や身振り手振りで喜ぶ様子が見られ、1時間の授業を無事に終えた。

 初回を終え、地域おこし協力隊・学びサポート推進員であびらぼの代表を務める河嶋愛基さん(29)は「思った以上に子どもたちの反応も良かったので安心した。次回は子どもたち同士が仲良くなれるようにオンライン上でゲームなどもできれば」と展望。今後はそれぞれでテーマを見つけてもらい、深掘りしていく探究学習なども計画していく予定だ。

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