アイヌ文様マスクの予約受け付け休止 菅長官着用で注文殺到 登別アシリの会

  • ニュース, 白老・胆振東部・日高
  • 2020年5月19日

 登別市の刺しゅうサークル「登別アシリの会」(芳賀美津枝代表)は、製作販売しているアイヌ文様マスクの予約受け付けを休止した。菅義偉官房長官が今月7日の記者会見で着用し話題となったことから、同会に注文が殺到。製作の対応が難しくなったという。

 アイヌ文様を施したマスクは、表が木綿、裏がさらしで作られており、芳賀代表ら会員が手作りしている。マスクは1枚850円で、登別市役所の登別母子会売店で細々と販売してきたが、菅官房長官の着用が新聞やテレビで取り上げられたため、全国から販売予約の電話が相次いだ。このため、製作が追い付かない状態になったという。

 会員らは、これまでに注文を受けた約2000枚のマスク製作に日々取り組んでいるが、一つ一つが手作業のため、1日20枚程度がやっと。現在の予約分の納品が終わるのは来年3月ごろになる見込みだ。芳賀代表は「少ない人数で作っているため、対応し切れない状況にあり、新たな受け付けを当面休止することにした」としている。

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