M Dino 遠藤代表インタビュー 地域資源生かし、まちの知名度向上へ

  • ニュース, 白老・胆振東部・日高
  • 2020年5月19日

 むかわ地域商社「M Dino」(エムディノ)を統括する遠藤研二代表(68)に近況や展望などを聞いた。

 ―地域商社を立ち上げて1カ月半。現在の状況について

 現在は会社としての登録手続きや事務所設営など組織の充実を図っている最中。陣容はまだ整っていないが、5月1日付で常勤専務と臨時職員をそれぞれ1人ずつ採用した。あと2人ほどを社員として雇いたい。

 ―道内で開催予定の恐竜展が中止となった。

 グッズの販売を考えていたが、想定外だった。現在はインターネット販売のシステム構築や販売するための商品開発について模索しているところ。夏か秋頃には縫いぐるみを発売できればと考えている。町内で販売できる場所もつくっていきたい。

 ―M Dinoの役割は。

 町からの委託業務とカムイサウルス・ジャポニクスの商標管理、特産品をネットで販売していくことや、事業・起業したい人の支援、むかわ竜を生かした商品開発やレプリカを活用した知名度アップを核にしながら展開していく。一番大きいのは恐竜だが、地域資源としてビジネス面で活用し切れていない。穂別地区ではいろいろあるようだが、鵡川地区に関して言えば存在感がなくて不思議なくらい。やりようはある。また海の物もあれば、山の物もあるし、穂別と鵡川の地区ごとで違う物もある。お菓子についても恐竜をイメージしたものを作ってみたい人がいるようなので、勉強しながら開発を進めていければ。

 ―合同会社でスタートを切った。

 合同会社として新しい芽が出てくれば、出資者も出てくると思う。将来に向かって可能性のあるビジネスや芽をどれだけ出せるか。コロナは想定外だったが、それは世界中同じこと。スピード感を持って展開していかなければ世の中にはついていけない。

 ―今後の展望を。

 緊急事態宣言が緩和されつつあるので、6月にはある程度動けるのかなと思う。解除後に集まって声を聞いていきたい。それまでにホームページを立ち上げたり、ネット販売の形をつくっていかなければならない。コロナが収束した後に社会は変容していくと思うが、そこで何ができるか。観光も従来通りではいけないし、これを契機にテレワークも含め、都会が必ずしもいいわけではなく「地方で仕事を」と言う人も出てくるのでは。北海道やむかわ町にビジネスを呼び込むことができれば、状況は変わってくる。課題はあるが、一つ一つクリアしていかなければ生き残っていけない。

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