クマ出没注意!看板設置 様似 鵜苫で一度に7頭目撃

  • ニュース, 白老・胆振東部・日高
  • 2020年5月19日

 人里に近い山林や道路周辺にヒグマが出没する時期となり、山菜採りに行く人は注意が必要だ。様似町内では4日に鵜苫で親グマと子グマが一度に7頭も目撃されていて、町はクマ出没注意の看板を設置し、通行者に警戒を呼び掛けている。

 クマの集団は、ひだか南森林組合(旧鵜苫小)に近い町道から鵜苫沢に通じる道路の鵜苫沢側で目撃されている。7頭ものクマがまとまって出没するのは珍しく、このうち子グマ1頭は5日に捕獲された。付近は牧場など民家が点在している場所で、例年、クマは頻繁に現れているという。

 日高管内では山菜採りでクマに襲われ負傷している事故が過去に発生している。2013年4月、新ひだか町静内の山林で山菜採りをしていた町内の男性(当時53歳)がクマに襲われ、顔や胸を爪で引っかかれ、軽傷を負った。男性が切りバサミでクマを刺しながら格闘しクマは逃げたが、重大事故になってもおかしくない事例だった。

 鵜苫地区では昨年もクマの目撃通報が何度も寄せられている。山菜採りに夢中になっているとクマが近づいても気付かないことがあり、十分な注意が必要だ。

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