新型コロナウイルス感染拡大による行事、イベントの中止が相次ぎ花が売れない中、むかわ町の鵡川花き生産組合と町観光協会、地元の生花店「花よし鵡川店」がタッグを組み、「お花SOSお花を贈ろう飾ろうキャンペーン」を開始した。5月の1カ月間を「母の日月間」とし、地元で生産する花「アルストロメリア」などをPRする取り組み。関係者はインターネットやメディアを通じて「むかわの花があることを知ってもらいたい」と奮闘する。
鵡川花き生産組合は12人の生産者で構成し、アルストロメリアをはじめ「スターチス」「カーネーション」などを生産。昨年の販売額は約2億5000万円だった。しかし、今年は新型コロナウイルスの感染拡大により、卒業式や入学式、イベントが軒並み中止となり、花の需要が徐々に減少。同組合によると、2月末から少しずつ陰りが見え始め、3月は持ちこたえたが、4月に入って状況はさらに悪化。売り上げは一気に例年の半分以下まで落ち込んだ。出荷の際にも運搬費などの経費がかさむため、出荷も停止せざるを得ない状況だという。
こうした現状を受け、同組合と町観光協会、花よしの3者が協力。生産、PR、販売ノウハウなどそれぞれ得意分野を生かしてテレビ局のスタジオで飾ってもらったほか、インターネットでの販売を開始した。販売するのは花束(発送は15日以降)とアレンジメントフラワー(発送は20日以降)で、いずれも税込み3300円。関係者は「暗い話題が多いので、花を贈ったり、家で飾って部屋を明るくしたりしてもらえたら」と話す。
申込先は、町観光協会のインターネットショップで受け付けている。