アサヒメロン出荷始まる コロナ影響で初競り中止 安平町追分

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  • 2020年5月8日

 安平町追分地区の特産品として知られる「アサヒメロン」の出荷が始まり、7日に札幌市中央卸売市場で上場を開始した。新型コロナウイルスの感染拡大で、当面は観光ニーズを見込めないことから関係者は「今年の売り上げは厳しいだろう」と懸念。一日も早い新型コロナ終息を願い、出荷を続ける。

 アサヒメロンは糖度14度以上の甘さが特徴。追分地区の農家が「ルピアレッド」「ティアラ」「レッド113」の3種類を栽培している。

 JAとまこまい広域によると、今季の初出荷は昨年より2日早い6日に始まった。町内の野菜集出荷場で、地元農家が生産したメロンの品質検査を連日行っている。例年、初出荷に合わせて実施されるセレモニー、札幌みらい中央青果での初競りは新型コロナ感染拡大防止のため、中止となった。

 担当者によると、今年は組合に所属する生産者24戸計26ヘクタールの畑で10月末まで収穫作業を続ける予定。生産数量6万ケース(480トン相当)、販売金額は2億4000万円を目標にしている。

 追分アサヒメロン組合の関係者は「しばらくは様子を見ながらの出荷になる。新しい売り方など消費者ニーズに合わせて出していきたい」と話している。

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