登別市は25日、同市在住の30代の会社員女性と、市立幌別東保育所に通う男児が新型コロナウイルスが感染したと発表した。2人は指定医療機関に入院し、いずれも軽症。市によると、女性と男児は23日に道が感染を公表した胆振管内の60代男性の濃厚接触者で、3人は市内で同居していたという。今回を含めて、登別市在住の感染者は計5人を数えた。
市によると、女性は3日に38度の発熱と鼻汁、咽頭痛、味覚障害の症状が出て、25日に新型コロナ感染が確認された。男児は4日に39度の発熱とせき、鼻汁の症状を訴え、同じく25日に陽性が確定した。2人とも海外渡航歴はなく、道が行動歴や濃厚接触者について調べている。
男児は幌別東保育所へ今月上旬、複数回通園しており、感染判明を受けて同保育所は25日夜、施設内を消毒し、保護者らに周知。26日から5月10日まで閉鎖することを決めた。
同保育所には約50人が通園し、保育士ら17人が働いているが、今のところ発熱など体調不良を訴える園児や職員はいないという。市は「医学的見地に基づき、感染拡大の危険はないと保健所から聞いている」と話した。
今回の感染者発生を受けて小笠原春一市長は「これから迎える大型連休中、密閉、密集、密接の3密を避ける行動をより徹底し、不要不急の外出を控えてほしい」とのコメントを出した。
一方、道が23日に胆振管内の感染者として発表した60代男性は登別市在住で、今回陽性が確定した同市の女性、男児と暮らしていた。男性は3日に38度の発熱や呼吸苦などを発症し、22日に感染が判明した。重症となり、医療機関に入院。海外渡航歴はなく、道は行動歴などを調べている。