厚真町教育委員会は22日、新型コロナウイルスの感染拡大防止による国の「緊急事態宣言」で臨時休校を強いられている町内の子ども向けに、地元災害放送局「あつま災害エフエム」の特別番組をスタートさせた。5月5日まで英会話レッスンやふるさと教育など地元に特化した学びのコンテンツを紹介していく。
原則として「外出自粛」を求められている小中学生の家庭学習や生活習慣の見直しをサポートするプログラム。パーソナリティーを務める町教委の斉藤烈さんが、町外出身の地元事業者や町役場職員などをゲストに招き、普段の仕事内容や厚真の魅力をラジオを通じて届ける。
22日に行われた初回の放送では、斉藤さん自身が「3D(でも、だって、だけど)ではなく、今『だからこそ』という気持ちに切り替えてほしい。前を向いてみんなでこの局面を乗り越えよう」とリスナーにエールを送った。
あつま災害エフエムは、平日の午前11時30分から30分間放送(祝日は休み)。5月5日は特別放送として時間を午前9時から正午まで拡大し、これまでの内容を再放送する。また、メッセージや聴きたい曲のリクエストをメール(fmatsuma@gmail.com)、ファクス=0145(27)3178=で募っている。町教委は「子どもたちがラジオを聴くきっかけになれば」と話している。
このほかオンライン講座では、インターネット動画「ユーチューブ」を通じて米作りや林業現場の様子などを不定期で更新する予定。また、子どもたちのストレス緩和の一環として、町内の公園や散策マップを町のホームページに掲載。町教委の担当者は大人数での利用を避け、「少人数や家族で利用してほしい」と呼び掛けている。
詳細の問い合わせは、町教委生涯学習課社会教育グループ 電話0145(27)2495。