旧追分町の胆振東部消防組合追分消防団分団長を務めるなど41年以上にわたり消防団活動に尽力した村上英司さん(88)=安平町追分本町在住=に17日、高齢者叙勲の瑞宝単光章(消防功労)が贈られた。町役場総合庁舎で伝達式が行われ、胆振東部消防組合管理者の宮坂尚市朗・厚真町長から勲記と勲章を受け取った。
村上さんは、1957年5月に旧追分町消防団に入団し、71年に胆振東部消防組合が設立してからは同組合追分消防団の団員として活躍。76年4月にあった追分機関庫での火災時には、発災した夕方から翌朝まで夜通し消火活動を行った。その後、追分消防団部長、副分団長を経て89年に分団長となった。各種災害時に第一線に立ち、住民の安全を守ってきたほか、後進の育成・指導にも努め、団員相互の融和を図るなど地域の防災にも力を注いできた。
村上さんは「追分はよく火災があった。特に冬場は寒く、ポンプの水が上がってこないこともあった」と振り返り、受章について「もらえるようなことはしていない。かえってありがたい」と控えめに語った。