白老町虎杖浜の虎杖浜温泉ホテルは5月から、同ホテルのレストラン特製弁当のデリバリー（宅配）を始める。新型コロナウイルス感染者の急増で、国や道による外出自粛要請が強まっている中、家庭の食生活をサポートしようと企画した。配達の対象地域は町内全域と登別市の一部とし、弁当の種類を毎月変えながら当面続ける。

　同ホテルは、新型コロナ感染防止で小学校の臨時休校などが続いた3月、弁当のテークアウト（持ち帰り）販売を開始し、好評を得ている。ウイルス感染の拡大で今後強まる外出自粛の生活の一助にと、デリバリーにも乗り出すことにした。

　弁当の種類は月替わりとし、5月は「チーズオムライスミートソース」（700円）、「肉巻きおにぎり弁当」（800円）、「シーフードカレー」（同）、「シャケ弁当」（同）、「ステーキ弁当」（1200円）＝価格はいずれも税込み＝の5種を用意。配達は合計4000円以上の注文で対応する。

　注文は配達の前日午後8時までに電話か、ホテルのフロントで直接受け付ける。ホテル職員が弁当を届ける時間帯は午前11時～午後2時と、午後5～同8時を設定し、5月1日に開始する予定だ。

　政府は16日、北海道を含む全国に緊急事態宣言を出し、不要不急の外出自粛を要請。道内の小中高校の臨時休校も20日から再び始まる中で、「家族の食事を用意する負担を減らしたり、時には食卓でホテルの味を楽しんだりと、気軽に宅配を活用してもらえば」と池田広恵支配人。ウイルス感染の広がりが落ち着く頃までデリバリーを続けたいという。

　5月2～6日にはファミリーオードブルやサンドイッチセット、すしなど、家庭でゴールデンウイークを楽しむ料理も用意し配達する。問い合わせは同ホテル　電話0144（82）8267。