JR白老駅北側に展示されている「SLポロト号」を覆う冬囲いのシートが16日に外され、2年ぶりに雄姿を現した。
このSL(D51型、1939年製造)はかつて室蘭線などを走っていたが、75年に役目を終え、翌年から白老町で展示保存。現在、駅北観光商業ゾーン(ポロトミンタラ)内に置かれている。
SLポロト号保存会(沢田久雄会長)は毎年、冬の間車両にかぶせていたシートを春に外し、公開していたが、昨年はポロトミンタラの整備工事で中止。工事が終わったことから、2年ぶりに外すことにした。
保存会メンバーや白老ライオンズクラブ、白老観光協会などの関係者約40人が集まり、沢田会長の号令で巨大なシートを撤去。全長約20メートルの黒光りする蒸気機関車が姿を現した。沢田会長は久しぶりに再会したSLに目を細め、「多くの観光客にも見てもらいたい」と話した。