健診に心電図検査も 白老 後期高齢者重症化予防へ

  • ニュース, 白老・胆振東部・日高
  • 2020年4月16日

 白老町は、後期高齢者医療保険加入者の健康診査に、腎臓機能をチェックするクレアチニン検査と心電図検査を無料で加える「後期高齢者重症化予防対策事業」を今年度スタートさせる。

 75歳以上と、65歳以上の障害者を対象にした後期高齢者医療保健加入者の健康診査に関しては、血液で調べるクレアチニン検査と心電図検査が標準メニューになっていない。受診者が両検査を希望する場合、有料のオプションメニューとして受ける形だ。

 こうした中で白老町は、心疾患や腎臓病の早期発見、予防に役立つ両検査を健診の標準メニューに加える独自の事業を計画。今年度から実施することを決めた。

 事業の対象となる加入者は町内に約3900人おり、町は今月末に対象者へ受診券を送付する。

 両検査の標準メニュー化により、74歳までの国保加入者の特定健診データとの連続性が図られ、切れ目のない保健指導が可能になる。町は「事業によって後期高齢者の病気の重症化やフレイル(虚弱状態)を予防し、増大する医療費の抑制にもつなげたい」としている。

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